同社では、見込み客獲得の手段の1つとして、毎年5月に開催される販売促進・マーケティング向けツール・サービスの展示会「ダイレクトマーケティングEXPO(DME)」や毎年11月に開催される最新の営業・マーケティング支援ソリューションの展示会「デジタルマーケティングNext(DMN)」などに出展している。毎回、多数の名刺を獲得し、メルマガやDMを配信して継続的にアプローチし、商談案件づくりを行っている。
「従来は獲得した名刺のデータ化をあるパンチ会社に外注していましたが、1週間ぐらい時間がかかっていました。したがって、ブース来訪のお礼メールを発信するタイミングが遅くなってしまっていたのです。興味を持たれた見込み客にはすぐにアプローチしておきたかったので、なんとか早められる方法はないものか探していました」とマーケティングソリューション推進部サービス企画グループの吉川雄司氏は言う。
そんな時に、相互で取引を行っていたシャノンの担当者から「アスデジ」のサービス開始の説明を受け、さっそく検討を開始。
「当社の個人情報管理のレベルはかなり厳格であるのと、パンチ作業ではミスもあるので、それらの程度を調べるために2009 年のDMNで100 枚ほどテストさせてもらいました」
その結果、翌日納品された上にコストが20%削減でき、品質も遜色ないことが判明。2010 年のDME では正式に約1万5000 枚のすべての名刺を「アスデジ」でデータ化した。
「納期やコストもさることながら、一連のオペレーションが非常に簡単で、誰にでもできるところが大いに助かりました」とマーケティングソリューション推進部販促企画グループリーダーの垣内聡実氏は評価する。従来、パンチ会社に依頼する際には、仕様を打ち合わせ、見積もりを取って確認する手間が生じていたが、「アスデジ」では一切不要になったためだ。
「アシスタントに、名刺をシャノンさんに送る作業を指示するだけで、翌朝にはデータがダウンロードできます。非常に効率的」(垣内氏)今後は、営業担当者が名刺にメモをしたコメントもデータ化するなど、より使い勝手のよいデータベースに磨き上げていく予定だ。
「見込み客への早いアプローチで成果を高めていきたいですね」と吉川氏は期待を込める